コティングリー妖精事件|世界の不思議一覧

物語の不思議

 世を騒がせた「コティングリー妖精事件」

<コティングリーの村>

1916年7 月イギリス。
ブラッドフォード近くのコティングリー村に住む2 人の女の子が世に大騒動を起こす。

フランシス・グリフィス(16歳)とエルシー・ライト(11歳)は従姉妹同士で、コティングリーの森や川でいつも一緒に遊んでいた。二人はよく「私たち、いつも妖精たちと遊んでるの」と、まわりの大人たちに話していたが、もちろん信じるものはいなかった。

<妖精写真>

ある日二人が父親のカメラをかりて、証拠写真をとってきた。
驚く事にフランシスの周りに妖精らしきものが写っていたのだ。
写り込んだ小さい人物は背中からはねがはえており、エリザベス調の薄い服を着ていた。
父親は最初驚いたが、二人のイタズラだと思いそのときは信じなかった。




しかし、二ヶ月後に二枚目の妖精写真が撮影された。
現像した父親は念のため、他の人に相談してみることにした。

その相手は『シャーロック・ホームズ』で有名な作家のアーサー・コナン・ドイル。
ドイルがこの写真は本物だと語ったところから、この事件は世界中にしられることになる。

 

<写真は本物か?>

ドイルは専門家に写真を調べさせたところ、二重写しがない事がわかり、さらに「幼い子供がこんな偽造技術をもっているわけがない」というドイルの言葉から、ほとんどの人が信じ始めた。

しかし、妖精の光の当たり具合が他の部分と異なっていたり、他の部分よりハッキリ写りすぎていたりなど、当時から写真が偽物だというものも多かった。

偽物の疑惑が強くなり始めた原因の一つに、「Princess Mary's Gift Book」(1915年発行)という本が発見されたこともある。
このなかの挿絵になっている妖精が、問題の写真の中の妖精たちとそっくりだったのだ。

 

1930年7月7日、アーサー・コナン・ドイルが死去した。
あれほどの騒動を引き起こした事件も次第に忘れ去られていった。

 

 


<事件の真実>

1965年、事件から50年以上もたっており、忘れ去られていたこの事件をデイリーエクスプレスの記者が調べ始めた。
エルシーのもとを訪れたところ、彼女が「あの事件は偽造だったのよ」と認めたのだ。
当時は断固として本物の写真だと言い張っていた彼女らは、次々と告白しはじめた。
主犯であったフランシスは絵を描くのが得意であった。「例の本の挿絵を模写して切り抜き、帽子止めのピンで固定していたの」と告白文で語った。これであれば、写真の合成など必要としない為、二重写しの跡がみられないのは当然だった。


晩年になってから真実を語った理由は
@川や森に遊びにいく理由がほしかったから(泥まみれになって遊んでいた為、親から怒られていた)
Aドイルの名誉のため
Bほんのイタズラだったのが想像以上に大きな事になってしまい、怖くなった

<残る不思議>

すでに老婆になっていた二人だが、実際に妖精をみていたのだと語る。
しかし写真にはどうしても写らず、信じてほしくて偽造写真を作ったそうだ。
さらにフランシスは「最後の一枚だけは本物」だと、死の最後まで言い続けた。

問題の5枚目の写真には、中央に渦巻いた何かがいる。
横にいる妖精はいつもの絵だが…

<エルシーとフランシスの人生>

この事件は彼女たちのほんのイタズラ心から始まった。

まだ幼かった少女らは、思いがけないほど大きくなっていった事件を、真実を打ち明けられず、一生背負っていたのだ。

報道や非難の声に、どれだけの人生を犠牲にしてしまったのでしょうか…。

彼女らは名前を隠しながら過ごしてたのだ。

 
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